ハム・ソーセージの製造工場で私の担当する職場は、主にソーセージの包装・梱包工程になります。その中で私は、製造ラインの管理(衛生・機械・安全)、製造の進捗管理、改善活動、人財育成、コスト改善などの業務を行っております。
製造ラインを管理をする立場で、一番気を付けている事は「安全・安心」な製品をお客様やお得意先に届けるために、日々衛生管理や機械のメンテナンスを中心に現場での確認を実施しています。衛生管理や機械管理には、必ず人が携わっています。作業手順や機械操作を間違えれば多大なるご指摘に繋がってしまう事から、従業員への教育には特に力を注いで実施しています。
その他、異物検査機器(金属検出器・軟X線)の専門家としても活動しています。職場の検査機器の管理や確認、グループ内で実施される異物検査機器の講習会では、講師を務めています。自らの知識や知能を高めて、少しでもお客様の為に、「安全・安心」な製品の提供に心掛けています。
仕事の面白さややりがいは、自分自身が作り出す事だと思っています。普段何気なく仕事をしていても、面白さややりがいは感じられません。自分に与えられた役割や意味を考えながら、何か目標をもって実行し、やり遂げた時に達成感や楽しさを感じる事ができ、更に頑張らなければという気持ちになります。「仕事を楽しくするのは、自分の気持ち次第!!」と思っています。また、そんな姿を見て部下や後輩が育っていってくれたらとても嬉しく思います。
日々の業務の中では、現状の状況に満足せず新たな方法や手順を提案したり、機械の改善などにより業務の効率化やコスト削減に繋げられた時にやりがいや面白さを感じられます。特に、思うようにいかない事や改善が効果に現れない時は、非常に苦しく辛い思いもしますが、諦めないで取り組む事で達成した時のやりがいや面白さは、言葉では言い表せないものです。そんなやりがいを求めて、常に仕事をしているのかもしれません。
プロフェッショナルとしての役割は、従業員を育て、現場のレベルを向上させ、自身も成長していく事だと思っています。
製造現場によってはオートメーション化も進んでいますが、まだまだ人が携わる工程が多くあります。特に私が担当している包装・梱包は製造現場の最終工程になりますので、品質異常や機械の異変に気付く力を従業員全員が持っていなければ、お客様に「安全・安心」な商品を提供する事ができません。異常や異変に気付く力は、経験も必要になりますが、指導や教育がなければならないと感じています。
指導・教育とは、従業員が理解し実践できる様にする事だと私自身は考えています。指導・教育し理解させて実践させるのは簡単な事ではありませんが、プロフェショナルとして実践して成果に繋げる事が、従業員のやる気ややりがいになり、現場レベルの向上に繋がると思っています。現場のレベルが向上する事で「安全・安心」な製品提供に繋がり、自身も成長していけると考えます。
食品会社の製造工場は、お客様との距離が一番近い場所でもあり、美味しさの感動を提供できる仕事でもあります。製造する現場での管理によって商品の品質や美味しさが決まります。そんな自分が関わった商品が店頭に並んでいる時は、格別な喜びを感じ、その一方で商品を提供する責任と緊張感を持って仕事をする事ができます。
製造工場の現場は、男性中心というイメージも強いかと思いますが、女性の活躍も多くなってきています。その為には、いろいろな事に挑戦し続ける事、諦めない事、将来のビジョンを持つ事が大切だと私自身は思っています。努力は絶対に裏切りません。努力や頑張りは、いつか自分に活きてきます。私自身も努力や頑張った結果が、今に繋がっていると感じています。学生のみなさん、就活は大変だと思いますが頑張って下さい。学生のみなさんを応援しています。